■【分析・提案】名古屋市自閉症・発達障害支援センターの計画案について[記事No.18]
自閉症協会愛知県支部(つぼみの会)のHPに、「名古屋市自閉症・発達障害支援センター」に関する情報を掲載するページが新しく追加されました!最初の記事として、2月9日に名古屋市障害施設課から連絡を受けた内容が掲載されています。尚、このページはつぼみの会の支部長みずから作成してくださいました。(すばらしい!)
・「つぼみの会HP」→※「NASプロジェクトチーム専用ページ(左サイドバー)」→「外部情報ページ」でご覧ください。
※NASプロジェクトとは、「つぼみの会 名古屋市自閉症・発達障害支援センター開設準備プロジェクト」の略称です。
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1.現時点における名古屋市の計画案の要約
つぼみの会HPに記載されている、名古屋市の計画案を要約します。
(1) 2月9日付けで、「自閉症・発達障害支援相談事業」として予算がついた
(2) 設置場所は、「名古屋市児童福祉センター」の中に設置する
(3) 開設時期は、平成17年10月1日を目処に進める
(4) 今後、開設準備会を設置する予定
開設準備会の前に、センターの場所と開設時期が決まる??・・・このことについて、疑問を感じるのは私だけではないと思います。
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2. 発達障害者支援法および当事者が必要とするセンターとは
(1)発達障害者支援法の条文より
発達障害者支援法において、支援センターがどのように定義されているのかを再確認してみます。
第3章 発達障害者支援センター等 [第14条]一.
発達障害の早期発見、早期の発達支援等に資するよう、発達障害者及びその家族に
対し、専門的に、その相談に応じ、又は助言を行うこと。二.
発達障害者に対し、専門的な発達支援及び就労の支援を行うこと。三.
医療、保健、福祉、教育等に関する業務(次号において「医療等の業務」という)を
行う関係機関及び民間団体並びにこれに従事する者に対し発達障害についての
情報提供及び研修を行うこと。四.
発達障害に関して、医療等の業務を行う関係機関及び民間団体との連絡調整を行うこと。五.
前各号に掲げる業務に附帯する業務
第14条-五項の「前各号に掲げる業務」と言うのは、医療・教育・就労・生活・権利擁護というようなものであり、発達障害者支援法の条文では、支援センターに発達障害者のライフステージ全般にわたる一貫した支援を担う役割を定めています。
(2)当事者が望むセンターとはどんなものか?
支援センターを設置するからには、当事者のニーズに合致したものにしなければ意味がありません。たとえば、「カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル」のカイパパさんは、コンセプトとして、次のように書かれています。
・名古屋市自閉症・発達障害支援センターのコンセプト
(カイパパ通信blog1月29日記事)
(カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクルより引用)【目的・ゴール】
当事者のニーズに応え、生涯に渡る一貫した支援を実現するため、
地域を育て、サポート資源を発掘し、つなぎあわせる「連携」の中心となり、
自閉症・発達障害をもつ本人が、安心してしあわせに暮らせる名古屋市にする。【そのために担う役割】
◆(1)入り口であり、最後の砦
◆(2)つなぐ(コーディネート←「療育相談を直接する」ことよりも大事)
◆(3)専門家をサポートする専門機関(リソースセンター)
◆(4)市民への啓蒙啓発
(1)~(4)まで、さすがによく的を得ているな、と思います。特に、『療育相談を直接することよりも大事』という点については私も同感ですし、注目したいところです。センターが「直接支援」をやりだしたら、サポートは行き届かないでしょう。
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3.名古屋市の検討過程について ~検討過程は妥当か?~
(1)検討過程において、当事者の意見のヒアリングはまったく行われていない
←「ニーズ不在」で進められた
(2)検討過程において、他機関や他部署(例えば教育委員会)などと協議、コラボレーションがなされた形跡がない
←「連携」の不在
(3)既に開設されている自閉症・発達障害支援センター(例:愛知県のセンター)の良い点・不足している点の検討がなされたのか不明
←「先行事例研究」の不在
(4)目的、ミッションが真剣に議論されていない
←目指すべきゴールがわからない
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4.今回の検討過程の評価 ~発達障害者支援法以前の古い発想~
発達障害者支援法は、「生涯一貫した支援を行う連携の要」としてセンターを定義しています。ところが、名古屋市の案は、支援の単なるイチ拠点として計画されています。
名古屋市の計画案は、「とにかく作って、やれることをやればいい」という発達障害者支援法の成立前の発想のまま来てしまったのではないか?だから、当事者や親の会、他の機関との連携が全く意識されずに単独で立案されてしまった。
このままでは、スタートから間違った方向に走り出すことになり、当事者のニーズとは離れたものになります。また、実質的な連携が確保されず孤立した「センター」となってしまう。これは、支援を必要とする人と支援センターの両方にとって非常に不幸な結果となります。
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5.今後の提案 ~最初からやり直す~
過ちはあらためることができる。
つぼみの会は、「開設準備段階からパートナーシップを築き、共に考えよう」と要望書で呼びかけています。行政は、差しのべられた手をとり、もう一度最初から考え直すことができる。
こんなやり方をされて、これまで30年以上真面目に活動してきたつぼみの会として、内心忸怩たる思いがあると私は思います。しかも、要望書を出した矢先のことです。
しかし、私たちが待ち望んだ「自閉症・発達障害者支援センター」を実現するために、最善を模索して、「本当の意味での連携」を今から築き上げていく決意で望みましょう。勿論、私たちNASプロジェクトチームも、最善を尽くします。
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コメント
はじめまして。
神戸のジャスミン父です。
まだまだ自分の足元が定まっていませんが、いずれは活動に参加したいと思っています。
3歳の自閉症の娘がいます。
娘の幸せを考えた時、世間に広く誤解なく理解してもらうことが大切かと思いblogを始めました。
よければお寄りください。
http://blog.goo.ne.jp/rin-marika/
投稿: ジャスミン父 | 2005.02.15 04:59
>ジャスミン父さん
★お久しぶりです(^^
昨年の後半からブログをリニューアルしたので
びっくりさせちゃったかもしれませんネ(^^ヾ
今回のプロジェクト活動は名古屋市の支援センターに関する
ものではありますが、この活動を通じて様々な気づきが
生まれてくると、私は楽しみにしています(^^
よって、地域は異なっても「勇気と知恵を分け与え合う」ことは
できると思いますので、今後ともよろしくお願いしますネ♪
投稿: ジョー | 2005.02.18 01:30
発達障害支援センターの開設を要望するにあたって参考になる成功例を探していたら、こちらにたどり着きました。「マイ支援センター提案会議」方式を紹介させていただいても宜しいでしょうか? 自閉症の息子がおります。
投稿: 鈴 | 2005.03.21 17:43
>鈴さん
>「マイ支援センター提案会議」方式を紹介させていただいても宜しいでしょうか?
★ハイ!もちろんOKですヨ(^ー^)
どんどんシェアして広めちゃってください♪
やれば分かるはずですが、得るものは沢山あると思います。
今後、提案会議ワークシッョプの様子も内容も全て、
JO研で公開していきますので楽しみにしていてください☆
ちなみに、この「マイ支援センター提案会議」は、パートナーの
カイパパさんが開催した「マイ施策提案会議」を参考にしています。
昨日「提案会議の事前説明会」を行いましたが、様々な立場の有志と出会うことで、
ますます、私もこのワークシッョプが楽しみになってきました(^^
「本人の笑顔」を目標にお互い、頑張りましょう♪
投稿: ジョー | 2005.03.22 02:11