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2005.11.04

■【最終報告】第7回名古屋市発達障害者支援体制整備検討会[No.48]

 随分と更新が滞ってしまいました(^^; 仕事の方も新規プロジェクトが本格化しつつあり、ブログだけでなく、せっかく頂いた個人メールの対応もまともにできていません。お話を頂いてもお断りすることも多くなっていますが、こんな状況ですのでご理解くださいね。

 そんな中、11月2日(水)に、半年にわたる名古屋市の検討会が終了しました。この検討会については、私たちなりに 「やれるだけやってみよう!」 という気持ちで、マイ支援センター提案会議で作り上げられた「当事者からの提案書」を手に、名古屋の仲間たち、時には全国の仲間たちの声も名古屋市に伝えてきたつもりです。
※検討会の第4回以降は、名古屋市発達障害者支援センターを中心に議論が進められました。

 私自身は企業での経験しかなく、このような行政主催の検討会議に出席するのは初めてでしたが、つぼみの会から一緒に出席した副支部長のサポートもあったおかげで、少なくとも 「当事者からのニーズ」 は市にしっかりと伝えることができたと思います。

 今後は、本検討会での最終議論を踏まえて、市側が支援センターの事業計画を作成し、それに基づき、来年度の予算付けを行っていくことになります。よって、これからは市側の責任の元でこなしていく事柄となりますが、当事者(本人、親、支援者)のみなさんには、名古屋のこれからの仕事ぶりをしっかり見とどけて欲しいと思っています。 

■みなさんからの期待の声をコメントでお寄せください!
 また、この最終報告記事に名古屋市へのエールなども含め、コメントをつけていただけると嬉しいです(^^) マイ支援センター提案会議に参加してくれた仲間たちはもちろんのこと、「ぼくらの発達障害者支援法」を読んだ人たち、また、これから地元でNASプロジェクトのやり方を参考に法を自分たちのものにしていく人たちなど、多くの人が先行事例として期待し、見守っているとは思いますが、できればコメントを通じて、みなさんの声も聞かせてくださいね♪

 では、検討会最終回(第7回)に市から提出された支援センターの事業計画(案)の要点と、検討会で委員から出された最終意見を以下に紹介します。少し長いですが、ぜひ読んでみてください。※つぼみの会のHPにも別途詳細を掲載する予定ですが、こちらはしばらくお待ちください。

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■名古屋市発達障害者支援センターの事業計画(案)の要点と検討会での最終意見
※注)最終的な結論は下記をベースに市が作成する事業計画&予算付けによります。  
 
1.支援センターの開設時期と設置場所について 
 当初、2月時点での市の計画案では今年の秋頃を目処にセンター開設の予定でしたが、当事者のニーズに基づいた支援センターとするためには、充分な準備期間が必要と判断し、本格的なセンターの開設時期は’06年4月からとなりました。

 また、設置場所については当初の計画と同じく、昭和区の児童福祉センターの中に設置されることになりました。 ※児童福祉センター内には、成人、および高機能の支援・ノウハウが少ないため、今後は他機関からの人材登用も必要になってくるものと思われます。

2.支援センターの人員体制について
 検討会により明らかとなった支援センターの事業内容を実施していく上で、市が必要と判断した人員体制は、正職員4名+嘱託2名です。 これについては、当初の計画案よりも補強された内容となっていますが、これを実現するためには、当事者のみなさんからの声も必要と個人的には思っています。

 場合よっては、名古屋市HPの「市政へのご意見ページ」からの応援メールも効果的と思います。ここに送られたメールは担当部署にも配布されるので、ぜひとも「応援するスタンス」でメールを送りましょう!もしメールされた方は一言でもよいので、コメントでも教えてくださいね。

 尚、職員の公募については実施を何度も要請してきましたが、前例がないということもあってか、実施には至りませんでした。但し、当事者からの提案書や厚生労働省からの通達等もあるため、就労、教育、福祉など各分野ごとの専門性をもつ人材が採用されることを期待しています。

3.保育、教育、就労などライフステージにわたる支援について
 各項目での発達支援もさることながら、節目での移行支援を重点に名古屋版の支援モデルの作成(現場適用含む)を実施していくことが資料に盛り込まれました。支援センターは各機関を繋ぎ合わせ、現場からのフィードバックを蓄積し、つながりを強化、リーダーシップを発揮していく役割を果たしていくことになります。もちろん、前期事業から着手する予定です。

 支援モデルの実証は現場で行われることから、「現場からのフィードバック」をとにかく受けることが重要であることを伝え続けました。今まで、そういった現場からのフィードバックを受ける機関はありませんでしたが、これによりノウハウの蓄積がはじめて可能になるものと確信しています。 既に良い事例はあっても、各個人の学校・家庭・施設に属人的に滞留しているのが通例と思いますが、「フィードバック」することで、各機関の「連携」がはじめて実現することも期待しています。

 具体策としては今後、報告様式を作成したり、現場で直接入力できるシステムや、定期的な実践報告・ケース会議など、ありとあらよる方法が支援センターを中心に展開されていくことでしょう。

4.専門研修、啓発事業について
 行政窓口、保健士などを対象としてた研修については、具体的な目標値が記載されました。※詳細はつぼみのHPに別途掲載する資料を参照ください。

 また、教員向け研修については、専門的な内容は特別支援教育との足並みを揃えながら実施する方向になりそうですが、自閉症・発達障害への支援、理解につなげる基礎的な研修については市内の全教員を対象に進めていく必要性を伝えました。

 これについて、教育センターは出来る限りの全面的なバックアップを約束してくださいましたし、教育委員会に対しては、当事者団体が主催するセミナー・研修などの案内を全学校に配布していく協力をお願いしました。(特に問題もないようでしたので、今後はセミナー情報も広く宣伝されていくものと思います)

5.権利擁護など地域生活について
 警察や消防、救急などを対象とした研修やロールプレイの実施。また、コンビ二(お店)を対象とした、コンビニパンフの作成・配布・設置などを提案しました。市側もこの取り組みには特に前向きな発言がありましたので、大阪K-Proなどの実績のある地域への調査を足がかりに、今後実践されていくものと思います。

 また、自閉症者を対象としたグループホーム立上げ・運営や、法人後見(成年後見の法人請負)の推進に関する内容については、HPによる情報提供・ノウハウ提供が主になっていく方向です。実質的なセンター開設時期である’06年4月に合わせ、名古屋市発達障害者支援センターのHPも公開される計画を確認しあいました。
※自閉症を対象としたグループホームについて、英国では高機能を対象としたものもあります。

 以上が、第7回検討会(最終回)の要点です。くどいようですけど、ぜひ皆さんの声も聞かせてくださいね(^^)

■まずは、ここまで辿りついて
 市の検討会はこれで一旦終了したわけですが、「ゴール(=終わり)がある」って言うのは頑張る上で欠かせないよなぁ、と改めて今回実感しました。特に私たち親は、仕事・家庭の合間をぬっての事ですから、現実としてムリをしないとこなせない時もあり、「ゴール」がなければ、とても挑戦すらできなかったと思います。

 また、なにより、多くの仲間たちがいたからこそ、NASプロジェクトマイ支援センター提案会議にも挑戦できたわけですし、まずはここまで辿りつくことが出来ました。私はこのことを誇りに思っています。みんな、本当にありがとう。

 また一方で、新たなスタートも始まるわけですが、センター開設後もフォロー会議は実施されていくとのことです。私自身は、少しゆっくり考える時間の必要性も感じていますので、しばらくは市がこなしいてくことを、しっかりみていこうと思っています。

 ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございました。 「本人の笑顔」を目標に、これからも仲間たちと共に、旅を続けていきましょう(^^)

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コメント

まずは、ジョーさん おつかれさま&ありがとう。
一緒に提案書を作り上げてくれた方々、団体の
みなさまに感謝申し上げます。

当事者団体からの提案、当事者団体を含めた検討会の実施は、
たいへん価値のあるものだと思います。検討会を開催していただ
いた名古屋市にも感謝を申し上げます。

発達障害者に対する生きた支援を作り上げていくのは
長い道のりであり、これからが本当のチャレンジになります。
是非全国の自治体のベンチマークとなるようなすばらしい
センターを作り上げていって欲しいと思います。

PDCAを回すこと、それにより小さくともカイゼンを積み重ねて
いくことで質量ともにすぐれたものができます。
失敗を恐れず前向きにチャレンジしていくことが大切です。
名古屋市当局のみなさん、センターを担うであろうみなさん、
ぜひ一緒になって最高のセンターを作っていきましょう。

投稿: H.Suzuki | 2005.11.04 23:49

 ジョーさん,お疲れ様でした。また、実際に提案書作成に関わられたみなさん本当にありがとうございました。
 これまで障害特性のわかりにくさと、本人が声をあげにくい状況に
あって社会的に放置されてきた発達障害。こういった活動はその当事者の声を行政に届けるという画期的な
できごとだと思います。
 また、納税者のニーズを積極的にくみ上げようという名古屋市の姿勢もすばらしいと思います。
 こういった姿勢がある限り、これから縮減していく行政の中で支援センターはきっと強化されていくものと思います。
 わが子は障害特性をきわだたせながら、体だけは日々大きくなっていきます。今後の支援センターに期待しています。
 

投稿: バタパパ | 2005.11.05 22:51

ジョーさん、ひとまず、お疲れ様でした。
多くの方々が沢山の意見、要望を持っています、種はまかれたのですから、成長と収穫があるものと大いに期待しています。名古屋での事例が他の都市、特に支援センターの未整備の地域の当事者の方々と「行政との協働」の手本になるものと感じています。
何とかしてあげたいけど、どうしたらいいのかわからない→わかれば進んでいけそう。→やってみように繋がっていきますよね。
三位一体の改革が唱えられ、今後は益々
市町村主体になっていくわけですから、小さな自治体でも必ず進めていってもらわなければいけないと思います。
なにはともあれ支援センターの門出を祝福したいと思います。

投稿: こうしろう | 2005.11.06 10:17

ジョーさん

お疲れ様でした。
実際に提案書を作っていると、「あれも」「これも」「それも」・・・やって貰いたいことが一杯出てきて・・・すっきりとまとめることの難しさを十分に感じました。しかし、それだけ当事者たちが困っている!と言うことでもありますよね?
一度に総てをクリアーなんて、絶対にできっこないですが、「できることから」「大事なことから」順番にこなしていき、全国の模範となる「支援センター」となることを期待しています。
今後も、会の枠を超えて一緒に議論し、提案し、行動していきたいですね?
今後もよろしくお願いいたします。

「支援センター、期待しています。」

投稿: ちゃむ父 | 2005.11.06 10:37

JOさん、そしてプロジェクトに関わった団体、諸氏、また検討会のメンバー、行政の担当の方々など本当にご苦労様でした。今回の流れは、この地域において画期的な展開がなされた先行事例です。行政計画の多くが、行政から出された原案を形式的に開かれた検討委員会で済まされることが多いと思われます。しかし今回、積極的に当事者からの提案を取り入れた行政の方々の英断はすばらしいく(一度決まっていた計画の日程、人員の構成などを再検討したという事実はすごい!)しかも当事者運提案や運動は単に行政批判に終わる対立的な構図になりやすい中、提案をしてきたプロジェクト側、そして受け入れた行政それぞれが協調しながらの結果であることの意味は測り知れないと思います。

支援費制度、そしてコロニーの解体地域移行など、今後地方行政と当事者、地域の方々の共同をもってしか成しえない事がらの先行として、具体的な方法を示したことの意味は本当に大きな一歩だと思います。
 二歩目、三歩目は、この事例が池に落ちた小石から広がる水面の波のように広がること、広げることが、この事例を知ってしまった私たちの成すべき事と思っています。皆さん今後も頑張りましょう!

投稿: ぎゃ~ろ | 2005.11.07 12:11

JOさん、お疲れ様でした。
この半年間、深夜に及ぶメール送信の時間を観ていて、大丈夫なのだろうかと
心配してました。多分、睡眠時間を相当削って これに打ち込んで頂いたものと
思います。有難う御座いました。

我が子は年中です。
早期発見はされた物の通園施設は空き待ち、保育園は障害児3人枠にて地元の
園には通えず、年少を3歳児までの乳児園で過ごし、年中で現在の園に転園。
来年の就学に向けて 学区の小学校に問合せると 障級は作らないとの事。
結局、学区の子どもたちとは一度も関わることなく 学区外の小学校に進むこと
となります。
自閉症の子どもを育てる毎日の生活だけでも大変なのに こんな短い期間で
さえも さまざまな問題や壁が存在するのが現実です。
ひとつ救われるのは それぞれの施設、園や医療機関の方々が 非常に心優し
く、親身になって接してくださったことです。  (少々愚痴になってしまいました)

是非、支援センターには各機関の連帯の核となり、本人はもちろんのこと家族や
支援者が笑顔で暮らせるような組織作りを行なって欲しいものです。


JOさんも出席されたので ご存知だと思いますが父親会で アメリカ(ミシガン州)の
滞在中にお子さんの療育を受けられたお父さんから 障害の発見から療育に至る、
支援の優れた仕組みの アメリカ療育事情をうかがいました。
素直に凄い、羨ましいと思いました。(機会があれば行政、関係機関の方にも聞
いていただきたい)  あれと同じようなとは申しませんが

名古屋市には 既存の方法にとらわれず オレ流! 
名古屋市流の支援センターを完成させて欲しいな。

投稿: KENTパパ | 2005.11.08 00:24

色々ありがとうございます。子どもと1日いるだけで本当に疲れてしまうこともあります。その中で、表舞台で活動されている方を見ると、同じ子どもを持つ親として、本当にありがたく思います。
情報は、一人で持っているのではなく、皆さんで共有していく事が大切だと思います。少しでもよい方向へ向かうように、行動していく事が、本当に大切だと思いました。。
自閉症の子の1年は健常時の子の1年より、ずっとずっと大切です。どんな働きかけをしたかによって、その後の成長にも影響が出てきます。その重要さを教師の方々に本当に知って欲しいです。

投稿: おがたく | 2005.11.08 13:03

JOさん、おつかれさまでした。
当事者の多岐多様な要望をまとめ、提案し伝える作業は、とても困難な道のりであったとお察しします。
私達の要望を、時間をかけて聞き取ってくださった名古屋市にも感謝します。専門職員の配置も予定より増やしていただけるそうで、発達障害支援センターには多大なる期待を寄せております。
早期療育を待ていらっしゃるこども達が早く混沌とした世界から出れる支援にたどり着きますように!切に願います。
先日の下の子の就学時検診のプリントの中に越境通学は地域で育まれる子どもの成長を妨げるからやめましょうといった内容が書かれていました。上の発達障害児は地域と離れて就園・就学しました。複雑な心境でした。
グループホームなどの事も含め、地域で就労し、穏やかに安心して生活できる事を願ってやみません。

投稿: しゅしゅ | 2005.11.08 13:50

ただいま、岐阜での「マイ支援センター提案会議」のまとめの最中です。
この活動に関わったことが、本当に大きな力となりました。
今度、10月29日に岐阜県の支援センターの運営会議に、「自閉症協会」や「アスペ・エルデの会」とともに、参加するようにと声がかかりました。
これも活動したからこその成果と言えるでしょう。
ありがとうございました。

またこれからも刺激をいっぱいお願いします。

投稿: やましん | 2005.11.12 17:25

 名古屋市の検討会最終報告に対するコメント、皆さんありがとう
ございました。Webへの書き込みは意外と緊張するかもしれませんが、
後から訂正したい場合はメールでご連絡いただければ対応しますので、
これからも気軽にお願いします(^^)

 ちなみに、検討会最終報告記事への訪問者数は公開後一週間で
1000名以上(ダブりなし)を記録しており、注目の高さが伺えます。また、
既に自らの地域でもマイ支援センターの取り組みを実践しているというコメ
ントもいただき、とても嬉しく思いました。

 地域によって事情は様々と思いますが、「本人の笑顔」を望む気持ちは
ひとつですから、これからも勇気と知恵を分け与えあいながら、皆さんと
一緒に歩んでいきたいと思っています(*^^*)

投稿: ジョー | 2005.11.18 03:35

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