2004.01.11

■自閉症スペクトラムについて■

私の周りでは、「自閉症」と言うのは聞くけれども、「自閉症スペクトラム」って言うのはあまり聞き覚えがないという方もいます。 今日は、カテゴリー名称にもしている「自閉症スペクトラム」について、普段私が人にお話する内容を書いてみようと思います。
注)決して今回の説明が適切とは思っていません。ただ「自閉症スペクトラム」を聞いたことがない人に大まかに理解してもらうには問題ないかと思います。
  
その前に、既に「カイパパ通信blog」でも自閉症スペクトラムについて詳細に説明されているので、その一部を紹介しておきます。

(引用)
 もっと言うと「自閉症スペクトラム」の人とそうでない人(メインストリームの人)も連続していて、どこかで線引きができるわけではなく、虹のように色彩がグラデーションのように連続したものなんだということがイメージができるように思います。
 ありがちな言い方ですが「パーフェクトに正常な人ってどんな人?」ということですね。とはいえ、「程度問題」では片付けられない「質的異常」の深刻さを忘れてはいけません。難しいですね。 (カイパパ通信blog)
さすがカイパパさん、ポイントを分かり易く明確に書かれていますね。スペクトラム(=連続体)の説明で「虹」が良く使われますが、これは非常に適切な説明だと思います。

それではTamagoなりに更に簡単な白黒の視覚支援を追加して説明してみます。
注)内容の本質的な部分はカイパパさんが書かれている内容と同じです。

下記の図で 
『白の周辺』は私を含めた「メインストリーム(=健常者)」
『黒の周辺』は「カナータイプの自閉症」 そして、中間の
『灰色の周辺』は「アスペルガータイプの自閉症」 を示します。
「□□の周辺」と言う表現が「連続体」の由縁ですね。明確な境界がないと言う事です。そして、縦軸が全体の発生比率のイメージです。(あくまで簡単なイメージ) あと、「あいまい症候群」はしゃれです。

autism.jpg

恐らく専門医によっても周辺を示す○の大きさは違うと思います。その証拠に、際どい位置にある人は医師によって「アスペルガー症候群」と診断されたり、時には「ADHD(=注意欠陥多動性症候群)」と診断されたという人も私は知っています。 ただ、個人的な解釈として「ADHD」や「LD」などの広汎性発達障害はその特徴を調べると「ほぼ自閉症スペクトラム」と言えるような特徴もあるので、難しいのだろうなと思います。

しかしながら、「白」と「灰色」ではやっぱり違うし、「白」と「黒」では明らかに異なります。世の中の主なルールは私たち「メインストリーム」の人たちが作っていますから、「自閉症児(者)」が同じ社会で幸せに生活するためには、それぞれの「自閉症児(者)」への個別の支援が必要だと言う事です。

自閉症の特長の一つに「強いこだわり」が上げられますが、メインストリームの人だって「あの店では○○しか食べない」みたいな「こだわり」はあるかと思います。きっと真っ白なメインストリームはいないんじゃないかな?と個人的には思っています。ただ、そうは言っても「自閉症」の人の質的異常は「程度問題では片付けられない」ですから難しいのでしょうね。

また、上のイメージ図を見て自分がどこにあてはまるかを考えると、どこなら「良い」とか、「悪い」とかも言えないと思います。そして、「多数派が少数派を支援する」って、すごく効率的で自然な事なんだなぁとも思うのです。

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2004.01.04

■「自閉症」は何故、誤解されるのか?■

NWatchブログに「自閉傾向持つ宝塚市の女子中学生がアニメの声優オーディションに挑戦←一見良い話だけど」と言うタイトルの記事が書かれていた。

このブログ記事の冒頭部分は、「毎日新聞の記事」に対する第一印象から書かれている。NWatchさんは最初、好意的に 「へー、いい話ですね」と思ったようです。

NWatchさんはその後、毎日新聞の記事について書かれている他のブログや「カイパパ通信blog」などにもたどり着き、「毎日新聞」の記事に対して最終的に以下のようにコメントされています。

(引用)
「多分このアニメは色々自閉症について理解を得るために作られたアニメだと思うのですが、何かこういうのを見てるとかえって間違った知識を植え付けないかなと不安になりますね。」 (NWatch)

全くもって同感である。5年前の私であれば、間違いなく誤った理解をするだろう。私が「Tamago Blog」をはじめた理由の一つに「自閉症への正しい理解をして欲しい」と言うのがあります。BlogにはTrackback という機能があり、これは本当に使えるツールなのだと実感できた事例です。今回のTrackbackの有効性については「カイパパ通信Blog」で詳細に書かれていますので、詳しくはそちらを参照願います。

◆◇◆「自閉症」のネーミングについて◆◇◆
おそらく、「自閉症」についての誤解を生む理由の一つに「自閉症のネーミング」があるかと思う。自閉症のネーミングについては、常にどこかで議論されている。私も4年程前までは「自閉症」について大きな勘違いをしていた一人であり、NWatchさんの最初の受け止め方にも全く驚きはない。

ただ、福祉機関や親、マスコミの努力もあり、少しずつ「自閉症」に対する正しい理解が進んできているのも事実なので、「自閉症」のネーミングについては今現在も慎重に扱われているのだろう。(毎年、TV番組などで「自閉症への誤解を与える発言」がある度に、お詫びのコメントをしているが これは非常に大切なことであり、評価すべきである)

ここでもう一度書いておきますが、「自閉症とは、生まれつきの脳機能の発達障害です。」 まれに「自閉症」を「引きこもり」「登校拒否」「かん黙」等と混同する人がいますが、後者は「心理的な原因で生じる情緒障害です」

これらを混同することは非常に危険なことです。「発達障害に適した対応」と「情緒障害に適した対応」と言うのは全く異なるため、誤った解釈は「障害を持つ人への不適切な対応」の原因となり、場合によっては取り返しのつかないことになります。

また、自閉症者の問題行動を力づくで押さえ込むなどの方法を継続して続けると、精神疾患のような症状を合併することもあります。このような事態は絶対に回避して欲しいものです。

いずれにしても、Blogを通じて普段は「自閉症」にあまり関わりがない人たちにも 「自閉症に対する正しい理解」が普及すると言うのは大変意義のあることで、嬉しいことです。

ただ今回、NWatchさんのトラックバックURLに送信してもトラックバックが出来なかった。niftyサービスセンターに聞いても原因は分からず。NWatchさんへはコメントにて今回の記事引用の連絡をしました。 う~ん・・・分からん!

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