「あした・きらりん」の原作者、航薫平(わたりくんぺい)さんから、シナリオを読ませていただきました。
航さんも本来は50分ものの話を「27分間」という時間制約の中で重要な部分までも削らざるをえない点において、大変に苦慮されているのが分かりました。
そして、何とかしてこのチャンスを生かして「障害を持っている人、そして支える人を励ますものにしたい」という製作者の方々の想いも伝わってきました。
航薫平さんから、以下の問いかけがありました。
ぜひお聞きしたいのは、
①内容に「あやまり(症状や発言などで「これはありえないよー」という表現)」はあるのか。
②障害を持っている人、そして支える人を励ますものになっているのか。
私は、シナリオを読んで以下のように答えました。
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私は、「年齢」も「状態」も様々な『自閉症スペクトラム』の人と関わったこともありますが、「あやまり」は無いと思います。何しろ「スペクトラム」ですから「彩子」のようなタイプがいても全く不思議ではないです。
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ちなみに、「彩子」はとても愛らしい広汎性発達障害の女の子のようなイメージを私は持ちました。(かなり予後の良いタイプ)
そして、私は以下のようにも答えました。
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障害に関わる人、関わらない人に限らず「感動」はすると思います。が、「障害に関わる人を励ます」には少し「何かが足りない」気はしました。「何故か?」私が思ったのは、やはり「自閉症スペクトラム」=(広汎性発達障害)の子どもは「メインストリームの感覚」で接すると「訳が分からない」というのが正直な所だと思います。
でも、その人の「こだわり」や「異質な障害特性」も個性として周りが受け入れて、その人の気持ちを探れるようになってこそ初めて理解が出来て、共存が可能になるのが現実だと思います。(そうそう甘くはないですし、私たち親はそういう現実を知っていますから)
「光とともに・・」は光君の超キョーレツな個性(障害特性)を周りのお友だちが理解して、「そこらの子どもは絶対に知らないような方法」をとることで共存出来ているため、「周りの人たちの支援次第では地域(学校)で楽しく共存出来るんだ」という事を知ることが出来、親や支援者に「勇気」や「希望」を与えられる内容になっているかと思います。
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以下、航薫平さんからのメッセージです。
すでに作画が始まって「画面を変更」ということはできませんが、「マチガイを流布」はできません。何かあれば最後の最後まで、セリフで処理できるところで変えていこう、と監督ともども語り合っています。
シナリオや小説など世に出すのは、ホント、「びくびくモン」です。彼ら、一人歩きしてくれますから。
そして、「自閉(症)」についての毎日新聞記事と
カイパパ通信blogでの航さんのコメントとの相違について、航さんは以下のように述べています。
「自閉」ということばが出てこないのも、方針が変わったのでなく、「これが自閉だ」と明言できなくなった~「自閉症とはこれだけではないよ」「こんなもんじゃないよ」という解釈が成り立つと思った~からなのです。
ですから、このアニメはテレビ放映されたあと、ビデオ化される方向ということなので、「ぜひ、ビデオ化の際には、後ろに補足映像~自閉症とは何かの講義~を入れてほしい」と、プロダクションに申し入れをしています。
このように「広汎性発達障害=(ほぼ)
自閉症スペクトラム」がアニメで取り上げられる機会は少ないですし、製作者側に自閉症に対する理解があることが分かっただけでも「任せてみたい」と私は思いました。自分のblogでもそうですが、「やらなきゃ何も始まらない」と私は考えていますので。
ちなみに、私のプライベートの名刺の裏書を紹介します。
(つぼみの会HP等を参考にしています)
◆◇◆Tamagoの名刺の裏書◆◇◆
【つぼみの会 父親部の基本理念】
自閉症の本人とその家族および支援者に勇気と知恵を与え合う組織として、「自閉症者がハッピー!」に暮らせる「自閉症でOK!」という地域にしていくために(父親としてできることは)何でもやる!
【自閉症とは】
自閉症は、脳機能に生まれつき障害のある発達障害の一つです。個人差はありますが、見る・聞く・触る・嗅ぐ等の知覚が正しく機能しません。従って、周囲の出来事の意味をうまく理解できず、常に混乱の中で強い不安や恐怖心を抱いて生活しています。 彼らの問題行動は、その苦しみの現れである場合が多いのです。決定的な治療法のない今、彼らが幸福な人生を送るためには、家族や周囲の人々の深い理解と対応が不可欠です。
【どうすればいいの?】
否定語(ダメ!ちがう!)は伝わりにくいです。肯定語(○○します、○○です)の方が伝わります。消えてしまう’声’よりも、絵などの’目で見て分かる’方法のほうが伝わります。それらは目が見えにくい人のメガネと同じく、彼らに対しての必要な支援なのです。
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最初にも書きましたが、私の感想をまとめると。
①内容にあやまり、「これはありえないよ~」というような表現はないと思う。自閉症スペクトラムという広義の捉え方であれば「ありえる」
②障害を持っている人、支える人を励ますものになっているかというと、私は個人的にはあまり励まされなかった。ある部分では製作者側もそれを認識しており、だからこそ「自閉」という表現は出てこない。
いきなり、満点の内容を求めるのもどうかと思いますし、最近このような「考えさせる」テーマのアニメは少ないですから、障害のある、なしに関係なく、特に子ども達に見て欲しいと思いますし、今回を最初のステップとして今後にも期待したいと思います。
【結論】
私、Tamagoは「あした・きらりん」を応援します!
「ボーボボ」とか「クレヨンしんちゃん」なんかが人気がある時代ですもんね。アニメを見た後で家族で話が出来るような「あした・きらりん」は貴重ですし、これからもこのようなアニメが育っていくと良いなぁと思います。
ご意見あれば、コメント欄にビシ!ビシ!(優しく)入れてください。
今回の記事は、航薫平さんに許可を頂いています。この場を借りて航さんにお礼を申し上げます。ありがとうございました。
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